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目先底打ちした日本株

前週に超弱気を記載しておいて何ではあるが、4月21日に日本株は目先の底を打ったと考えている。同日の安値を下回る可能性を全く否定するつもりはないが、日経平均10,800~10,500近辺にレンジ下限にがあると考えており、これに到達した以外の理由はない。最近の株価下落の理由は、中国問題、ライブドア関連問題、及びGM(ゼネラルモータース)問題であり、それぞれの視点から目先底打ちを論じてみる。

中国問題(反日デモの行方)
19日から今週末にかけて中国共産党が事態の収拾に乗り出した。許可のない反日デモを禁止を明確にし、取締る警告を行った。突然の変心に、「中国人も日中友好に目覚めた」と考えているならばそれは間違い。国際都市上海のイメージ・ダウンは中国への投資を慎重にさせ、中国自身の景気を悪化させる、この点を配慮するという極めて利己的な理由に相違なかろう。加えて、ゴールデンウィークでの観光への悪影響が危惧され、早期対策に乗り出したというものであろう。
力で押さえつけたため、再び再発する可能性も考えられなくはないが、国際的に批判されている行為でもあり、徐々に沈静化するであろう。

ライブドア関連問題(M&A期待の剥落)
2月にライブドアがニッポン放送株を35%取得して以降、日本株市場はM&Aによる上昇期待が盛り上がった。4月18日にライブドアとフジテレビが和解したことで、熱が冷めたと思われる。今後、6月に集中的に開催される株主総会で各種TOB対策が議題として上ると考えられ、一方向での上昇は考え難い。2月~4月はファンダメルズを無視して上昇した面があったが、今後はこのようなことはないだろう。但し、現状の株価水準はライブドアが問題になる以前の水準であり、所謂M&A期待が剥落した位置と考えている。
つまり、ファンダメンタルズから純粋に購入できる位置になっており、ファンダメンタルズの動向次第で利益が出ると考えている。日経平均で1万2千円、1万3千円と爪を伸ばすと駄目だろうが、11750~10750のレンジ決め打ちで6月以降のファンダメンタルズの回復を待つという戦略は理にかなっているであろう。

GM問題(米国景気減速懸念と株価下落)
当初GM個社の問題とこの点を軽視してきた。しかし、GM問題が低格付社債のクレジット・スプレッドを拡大させており、『金利負担増加→収益圧縮』からの業績懸念が米企業全般に波及していることで、米株が下落している。ただ、この点はFOMCが昨年6月からの利上げ姿勢で景気過熱を抑えていることと同じである。景気が失速しているのであれば早晩、利上げが打ち止めされ、バランスを取るはずで、NYダウ1万割れ目前の水準がシナリオ比で割高で下落余地があるとは考えていない。
最も、GM社の不調は、TOYOTA等の日本自動車メーカーの台頭によるもので、必ずしも日本株にとってネガティブとも考え難いだろう。

ロジカルではないが、水準論で日経平均の1万1千円割れは拾って置きたいということである。ちなみに、小生は21日の下落相場で株を購入出来なかった。小生のストーリーに乗るかどうかは自己判断でお願いする。

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