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Yahoo知恵袋ってご存知?

最近、記事記載をさぼっていたが、"知恵袋"に参加していた。

BLOG は個人の意見を述べるには良い方法であるが、個人投資家の疑問に答えるという面では困難な面が多いと思っていた。当該サイトはコメントを受け付けているが、小生もそうであるように、BLOG にコメントを記載するのには勇気が必要である。とういうことで、時間を見つけて"知恵袋"での記載を行っていこうと思う。

今回は、今までと異なり、自分なりの投資哲学を構築する方法を記載しようと思う。

■ 石橋を叩いて、尚、人に渡らせてから自分も渡る

『石橋を叩いて、尚、人に渡らせてから自分も渡る』というのは、小生のプライベートでの投資哲学としている。敢えてプライベートと限定したのは、仕事の上での投資哲学とは異なるためである。仕事においては、ある意味他人の金を運用しており、企業体ということで失敗を取り返すことも可能で、また他の人間の助力を仰ぐことも可能であるが、プライベートで投資を失敗した時にはそのダメージは自分にのみ降りかかる。その点から、慎重に慎重を期することはある意味、当然のことである。

具体的な点を列挙する。

  1. 投資に関する情報収集を怠らない
  2. 収集した情報の分析を怠らない
  3. 他人に分析結果の検証を依頼することを怠らない
  4. 投資に失敗した時のダメージを分析することを怠らない
  5. リカバリーが可能なリスク範囲に収まっているか確認することを怠らない
  6. 自分が着目した投資に同調して投資する人間が居るかを確認することを怠らない
  7. 一旦、投資したならば、成功するか失敗するかの何れかと割り切ることを怠らない
  8. 万一、失敗した時に再チャレンジすることを怠らない

上記で一番難しいのは、8ではないかと思う。従って、小生はそうならないようにそれ以前の準備を怠らないように心掛けている。

■ 自分の特性をよく知ること

自分なりの投資哲学を構築する上で最も重要なのは、自分がどういう人間であるかということをよく知ることである。孫子の兵法に『敵を知り、己を知らば、百戦危うからず』とある。市場において、敵を知ることは極めて困難であるため、少なくとも自分自身について確認することは怠ることはできないと考えている。

自分自身について確認することを怠ると、焦りを招く。焦りは必ず、ミスにつながる。確認すべき点を確認していないこと、過大ないリスクをとること、我慢すべき所で我慢しないこと、及び失敗した時に充分な検証をしないこと等がミスということであろう。元騎手の岡部幸雄氏の『勝負勘』によると、『武豊騎手の最大の武器はミスをしないこと』としている。投資における勝率は5割内外で7割以上の勝率であれば優秀であるのに対して、騎手は勝率が2割であれば極めて優秀な世界である。そのため、ミスをしないということが重要であるのだが、これは投資においてもつながると考えている。

興味がある方は、岡部氏の本を一読されることをお勧めする。投資理論に応用すれば活用できる点が多いと思われる。ちなみに岡部氏の哲学は、『TAKE IT EASY = 気楽に行こう』ということの様だ。

投資に自分の哲学を作ることは大切であることは間違いない。一度、自分なりのものを列挙することで、今まで違う投資を行うことは可能ではないか。

今回の記載は日本経済と全く関係ないものと致しました。知恵袋での回答を記載して感じたことは、個人投資家が迷いや不安を感じているということでした。それを完全に取り除くことは無理でしょうが、その一助となれば幸甚と存じます。また、リクエストがあればこのような記載をしてみたいと思います。今後ともご愛読願います。

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日本の景気、秋口減速の是否について

前回は物価面で、日銀金融政策への批判を行った。ゼロ金利政策解除(と言うか、引き上げ幅+0.25%が大きい)が間違いであったとの結論はそのままであるが、日本の景気に対する強気の見方を変えていない。少し前の話であるが、8月11日に発表のGDPの結果を踏まえて現状を整理しようと考えた。ちなみに、今週末にGDPの2次速報値が発表され、それに向けてのシュミレーションという形。

□ GDPの成長率鈍化は懸念材料でない

2006年4-6月期GDP(何れも実質ベース)は前期比年率+0.8%(前期+2.7%)と大きく鈍化することとなった。その要因は、①『外需がマイナスに転じた』、②『民間住宅が大幅マイナスに転じた』、③『民間在庫がマイナスに転じた』、④『公的部門のマイナス』である。一方で、個人消費と設備投資は好調であり、これらのマイナス要因について解説することで、GDPの成長率鈍化が懸念材料でないことを示そう。

①『外需がマイナスに転じた』
4月下旬から5月上旬にかけて、一時1ドル=110円台を割り込む急激な円高となった。要因は4月に行われたG8で、米国の財政赤字改善のためにドル安誘導が行われるとの思惑で動いた。その間、輸出収支の悪化を危惧した輸出企業が出荷を見合わせたことが影響したものと思われる。現在の為替市場においては、対外金利差拡大による対外投資拡大で円安局面となっている。1ドル=117円台と対ドルでの円安に加え、1ユーロ=150円と対ユーロで市場最高水準の大幅な円安となっている。対欧州の輸出は全体の1~2割程度と大きくはないが、対ユーロの円安を背景に対外収益の4割を稼ぐに至っていると聞く。以上を踏まえれば7-9月に外需が改善することは確かであろう。

②『民間住宅が大幅マイナスに転じた』
不思議なことがある。実は昨年来から住宅着工件数は堅調さを保っているが、当該数字がマイナスとなっていることである。これについては、2つの要因が影響していると推察される。2つの要因は『姉歯要因』と『地価上昇期待』と呼ぶ。『姉歯要因』とは、耐震偽装の影響で耐震検査の期間が延びる等で住宅建設に時間をかける必要性が出ている点である。一方『地価上昇期待』とは、地価上昇期待が強まったため、不動産業者が価格を上昇させるため、供給を絞り、そのため開発計画を遅延させていることがある。何れも着工から完成までの期間が延びるという点では同じで、GDPにおいては完成度に応じて計上されるというために大幅マイナスに転じたものと思われる。
東京都心の土地が不足していることを踏まえると、今後も民間住宅部門のマイナス傾向は持続するだろう。しかし、価格の上昇を経て不動産業界の業績が悪化する可能性は低く、この点は少なくとも株価への懸念材料とは考え難い。

③『民間在庫がマイナスに転じた』
これについては、2次速報値時点で改訂されるため、実際にマイナスのままであるかどうかは不明である。但し、在庫がマイナスであることは必ずしもマイナスとは限らない。先行きの需要減少を見込んで在庫を圧縮したならば問題であるが、見込みよりも出荷が増加し在庫が減少したとすれば、先行きに在庫回復の動きが出るからである。エコノミストは在庫要因を排除して成長率を考える傾向があり、それ程懸念するものではないだろう。

④『公的部門のマイナス』
公的部門のマイナスは既定路線で少なくとも相場に織り込まれている。小渕政権時の1998年に国債の大量発行を伴う財政拡大を行った。短期的に景気を浮揚させたが、その後は失速させた。財政拡大の効果が損なわれるものとして『ビルトイン・スタビライザー効果』というものがある。この効果は簡単に言えば、財政拡大により、国債での資金調達が増加するため、市場の資金を吸い上げるため、市中金利が上昇し、それが金融の引き締めと同じ効果を与えるため、景気を失速方向に促すというものである。
公的部門のマイナスで財政拡大が抑制されることで"逆"ビルトイン・スタビライザー効果が見込めると思われる。足許の好況感で税収が増加されるというおまけも付いて、市中金利は資金余剰から低下方向に促される。ある意味、日銀の金融引き締め政策が阻害される要因と呼べるのではないか。

□ 結論

以上を踏まえ、GDPについては一時的な落ち込みと考えた。勿論、7-9月に回復するであろうが、その先に懸念材料がない訳ではない。ワールドカップが終了したことに伴うIT関連の在庫が増加していることや、為替の円安傾向の持続性、及び米国の景気減速懸念を問題としている人間が多い。しかし、これらの不安要因を過大評価しているように思われる。1990年以降、何度も景気回復期に裏切られ続けてきた為、負け癖的な形で好調であるにも拘らず、負けることを怖がっている面が強いと考えている。小生はむしろそのような慎重さが小幅ではあるが順調な景気回復期の持続性につながっていると考えている。

むしろ、景気回復期に自信を持ち出した時には株売の警告と受け止めたいものである。

少し古い話になりました、今週にGDPが改訂されるため、話題と致しました。小生の思惑通り、GDPで流れが変わるかどうかは今の所、神のみぞ知るという所です。日銀総裁の会見も含めて週末には注目して下さい。

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